蟹工船
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蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
著者:小林 多喜二 | |
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久しぶりの雑談更新です。
ブームになっている「蟹工船」を読みました。
暗澹たる描写が続きますが、その一言一言に力強い意志が込められている気がして厳粛な気分になります。
プロレタリア文学の傑作と呼ばれるのも宜なるかなです。
私は国文学を専攻したのですが、小林多喜二を直接取り扱ったゼミや演習はありませんでした。
文学史で習う程度であって、その内容まで踏み込むような機会は無かったんですよね。
私自身は耽美主義が好きで谷崎や鏡花・三島などを好んで読んでいたのですが、当時はプロレタリア文学に対する先入観も強かったように思えます。
おそらく若かりし日の私にとって、この作品を読もうと思うきっかけそのものが見当たらなかったのでしょう・・・
あれから20年近くを経て読了しましたが、作者が訴えたかった「本当の社会の様子」を現在に置き換えて投影することしばしでした。
いたずらに現在の労働法制を引き合いに出して論じることは控えた方が良いのかも知れませんが、労基法に謳われる「人たるに値する生活」とは何なのだろうと考えさせられます。
興味深い文学作品です。
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